Eee PC 901の重カスタム。IDE3(ZIFソケット)を利用してSLC型CFカードの接続実験
以前、フジテックという会社の方から連絡を頂いた。
今回もフジテック社からの依頼によりテスト検証を行った。

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これが、検査依頼を受けた333Xつまり333倍速のSLC型のCFカードだ。

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こちらは266Xつまり266倍速のSLC型のCFカードだ。
1.機材
冒頭の写真は実際にEeePCに接続したモジュールである。1.8”サイズである。
今回は、依頼を受けたCFカード2枚を使用した。
ともに8Gバイトであり、266倍速と333倍速だ。

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テストで使用した変換アダプタの表面の写真。これもフジテック社より送付いただいたものだ。

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そして裏面の写真。ZIFコネクタ接続用のフィルムケーブルが梱包しているのが分かる。
フィルムは2枚入っており、ZIFの接続先が東芝仕様と日立仕様のどちらにも対応できるようになっている。
EeePCは日立仕様であるから、この場合は日立仕様が使用できる。
日立仕様はフィルムの両端が青い方が該当する。
2.判明していること、改造手法
要約を述べよう。
■C:ドライブSSD4Gバイトとの併用は問題がある。
ラボの901では、CFカードを接続した状態ではSSD4Gバイト上の「WindowsXP」の起動に失敗する。
貸与をうけた、変換アダプタ2枚の内1枚を開封してテストしたが前回と同じ症状がでた。
■D:ドライブSSD4Gバイトとの併用は問題がある。
BIOSの設定画面での動きがギゴチなくなる。
***
以上より、4,8GBのSSDは全部外して、CFカードを接続した。
ラボでは事前に、バックアップツールを使い、C:ドライブSSD4Gバイトの内容をCFカードに全面コピーをしてWindowsXPを複写した上でテストした。
実際には、CFカードにはWindowsXPプロなど自分の思い思いのOSを入れるのが良いだろう。
Windowsのインストールは通常どうりできる。今回のレポートでは説明しない。
3.下調べ
重要な事を言い忘れていた。
現在、Eee PC901は出荷ロットによりZIFコネクタが
付いていないものがある。
同様の改造を考えている方はまず、自分のEeePC901にZIFコネクタがついていることを確認しよう。
ラボでは、ZIFがついていないモデルを購入した方のためにコネクタだけ入手できないか検討中である事を述べておく。

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メモリ交換用の蓋を外したところ。写真のコネクタがZIFだ。これがあればZIF経由の各種機材の接続はできると思って良いだろう。
4.実際の改造
CFカードアダプタの接続には注意事項が沢山在る。順番に説明して以降。
1.EeePC側のZIFへケーブルの接続は、上の写真の外側に金属部分がくるようにすること。コネクタの端子は片面にしか存在しない。
2.ケーブルは決して、直角に折ってはならない。ケーブルは5cmあり、はっきり言って長すぎる。二つに折り返して長さを調整するのだが、折り返し点はU字型になるように配慮しよう。
これはZIFコネクタ接続部にも言える。直角に折れないように注意して行おう。
筆者は、コネクタ背面の青いプラスチック板の所で折れ安いので、コネクタそのものを切断して寸を詰めている。

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EeePC本体のZIFコネクタの差込の深さは役1.5mmである。従い、端子を1.5mm残して詰めている。これで折れ安さを緩和している。
3.CFカードアダプタ側は、ケーブルの金属部分をアダプタの下側につけること。
この3つを守れば接続できる。
5.C:ドライブの8Gバイト化

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ここにC:ドライブが8Gバイトというありえべからず901が出現する。画像は以前ラボにあった8Gバイトの時の画像をここでUPしているが、今回もまったく同一である。
C:ドライブの空き容量を見て欲しい。そして背景のデスクトップ画面はEeePCの標準だと言うことが判るだろう。SSD4Gバイトの内容をクローンしたからこのようになっているわけだ。

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Windowsのディスクの管理からダメ押しの証明画像をアップする。このように認識する。
6.ベンチマーク
■標準のC:ドライブの速度
さて、気になるベンチマークテストだ。
まず標準Eee PC 901XのC:ドライブ4GバイトのSSDのベンチマークを示す。ベンチはCrystaldiskmark21を使用した。
1にも2にも、これが基本である。

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■333倍速の8GバイトCFをC:ドライブにした時の速度
まず、このカードが現在、C:ドライブとなり8Gバイトの空間を提供している。

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読み込みで30%の速度の向上。書き込みでは実に300%(3倍)近い速度の向上が見られる。
なぜか、4Kバイトの読み込みではあまり高速化していない。
ただし、実際の読み込みは16K〜128Kが多いだろうか。。。このあたりでは速度が膨らむのではないかと思われる。
■266倍速の8GバイトCFをC:ドライブにした時の速度

[クリックで拡大]
266倍速は、読み込みにおいて、だいたい標準のCドライブと同じ速度だろうというのが大雑把な判断だ。
書き込みにおいては、1/3だろうか。。。
さらに面白いのは4Kバイトの読み取りにおいては、標準の実に61%増の速度アップをしている。これは333倍速のカードより速い。。。
たぶん、採用しているコントローラの癖、設定が原因ではないだろうか。。。
CFカードにも、大きいデータに最適化したものと、小さいデータに最適化したものとあるのではないかと思わせる情報だ。
***
***
■ベンチマークテストの総括
さて、CrystalDiskMark21の測定結果は見方が難しい。。。
なんとなく、こっちが速い、あっちが速いという見方しかできない。
発想を変えて、表計算ソフトでグラフ化した。ようやくスマートな見方が分かった。
つまり、ディスクアクセスの単位が大きくなるに従い速度がどのように上昇するかだ。整理しよう。
・X軸に一度にアクセスするデータ量を指定する。
・Y軸は速度である。
これを元に、2つのグラフが得られる。すなわちリードテストのグラフと、ライトテストのグラフだ。

これがリードテストのグラフだ。

これはライトテストのグラフだ。
***
レポート中述べたが現在、ZIFコネクタを探している。
Eee PC901の出荷ロットによりZIFコネクタのないモデルも存在するからだ。このモデルのオーナもZIFコネクタを外付けすれば、1.8インチ系機材をいろいろ接続する楽しみがでるからだ。
とはいえ、ラボの本業はソフト開発なので不慣れであり、なかなか思うようにいかないので困っている。

---> Eee PC高速化・SDHCのHDD化 プチフリバスター製品紹介ページ
今回もフジテック社からの依頼によりテスト検証を行った。

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これが、検査依頼を受けた333Xつまり333倍速のSLC型のCFカードだ。

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こちらは266Xつまり266倍速のSLC型のCFカードだ。
1.機材
冒頭の写真は実際にEeePCに接続したモジュールである。1.8”サイズである。
今回は、依頼を受けたCFカード2枚を使用した。
ともに8Gバイトであり、266倍速と333倍速だ。

[クリックで拡大]
テストで使用した変換アダプタの表面の写真。これもフジテック社より送付いただいたものだ。

[クリックで拡大]
そして裏面の写真。ZIFコネクタ接続用のフィルムケーブルが梱包しているのが分かる。
フィルムは2枚入っており、ZIFの接続先が東芝仕様と日立仕様のどちらにも対応できるようになっている。
EeePCは日立仕様であるから、この場合は日立仕様が使用できる。
日立仕様はフィルムの両端が青い方が該当する。
2.判明していること、改造手法
要約を述べよう。
■C:ドライブSSD4Gバイトとの併用は問題がある。
ラボの901では、CFカードを接続した状態ではSSD4Gバイト上の「WindowsXP」の起動に失敗する。
貸与をうけた、変換アダプタ2枚の内1枚を開封してテストしたが前回と同じ症状がでた。
■D:ドライブSSD4Gバイトとの併用は問題がある。
BIOSの設定画面での動きがギゴチなくなる。
***
以上より、4,8GBのSSDは全部外して、CFカードを接続した。
ラボでは事前に、バックアップツールを使い、C:ドライブSSD4Gバイトの内容をCFカードに全面コピーをしてWindowsXPを複写した上でテストした。
実際には、CFカードにはWindowsXPプロなど自分の思い思いのOSを入れるのが良いだろう。
Windowsのインストールは通常どうりできる。今回のレポートでは説明しない。
3.下調べ
重要な事を言い忘れていた。
現在、Eee PC901は出荷ロットによりZIFコネクタが
付いていないものがある。
同様の改造を考えている方はまず、自分のEeePC901にZIFコネクタがついていることを確認しよう。
ラボでは、ZIFがついていないモデルを購入した方のためにコネクタだけ入手できないか検討中である事を述べておく。

[クリックで拡大]
メモリ交換用の蓋を外したところ。写真のコネクタがZIFだ。これがあればZIF経由の各種機材の接続はできると思って良いだろう。
4.実際の改造
CFカードアダプタの接続には注意事項が沢山在る。順番に説明して以降。
1.EeePC側のZIFへケーブルの接続は、上の写真の外側に金属部分がくるようにすること。コネクタの端子は片面にしか存在しない。
2.ケーブルは決して、直角に折ってはならない。ケーブルは5cmあり、はっきり言って長すぎる。二つに折り返して長さを調整するのだが、折り返し点はU字型になるように配慮しよう。
これはZIFコネクタ接続部にも言える。直角に折れないように注意して行おう。
筆者は、コネクタ背面の青いプラスチック板の所で折れ安いので、コネクタそのものを切断して寸を詰めている。

[クリックで拡大]
EeePC本体のZIFコネクタの差込の深さは役1.5mmである。従い、端子を1.5mm残して詰めている。これで折れ安さを緩和している。
3.CFカードアダプタ側は、ケーブルの金属部分をアダプタの下側につけること。
この3つを守れば接続できる。
5.C:ドライブの8Gバイト化

[クリックで拡大]
ここにC:ドライブが8Gバイトというありえべからず901が出現する。画像は以前ラボにあった8Gバイトの時の画像をここでUPしているが、今回もまったく同一である。
C:ドライブの空き容量を見て欲しい。そして背景のデスクトップ画面はEeePCの標準だと言うことが判るだろう。SSD4Gバイトの内容をクローンしたからこのようになっているわけだ。

[クリックで拡大]
Windowsのディスクの管理からダメ押しの証明画像をアップする。このように認識する。
6.ベンチマーク
■標準のC:ドライブの速度
さて、気になるベンチマークテストだ。
まず標準Eee PC 901XのC:ドライブ4GバイトのSSDのベンチマークを示す。ベンチはCrystaldiskmark21を使用した。
1にも2にも、これが基本である。

[クリックで拡大]
■333倍速の8GバイトCFをC:ドライブにした時の速度
まず、このカードが現在、C:ドライブとなり8Gバイトの空間を提供している。

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読み込みで30%の速度の向上。書き込みでは実に300%(3倍)近い速度の向上が見られる。
なぜか、4Kバイトの読み込みではあまり高速化していない。
ただし、実際の読み込みは16K〜128Kが多いだろうか。。。このあたりでは速度が膨らむのではないかと思われる。
■266倍速の8GバイトCFをC:ドライブにした時の速度

[クリックで拡大]
266倍速は、読み込みにおいて、だいたい標準のCドライブと同じ速度だろうというのが大雑把な判断だ。
書き込みにおいては、1/3だろうか。。。
さらに面白いのは4Kバイトの読み取りにおいては、標準の実に61%増の速度アップをしている。これは333倍速のカードより速い。。。
たぶん、採用しているコントローラの癖、設定が原因ではないだろうか。。。
CFカードにも、大きいデータに最適化したものと、小さいデータに最適化したものとあるのではないかと思わせる情報だ。
***
***
■ベンチマークテストの総括
さて、CrystalDiskMark21の測定結果は見方が難しい。。。
なんとなく、こっちが速い、あっちが速いという見方しかできない。
発想を変えて、表計算ソフトでグラフ化した。ようやくスマートな見方が分かった。
つまり、ディスクアクセスの単位が大きくなるに従い速度がどのように上昇するかだ。整理しよう。
・X軸に一度にアクセスするデータ量を指定する。
・Y軸は速度である。
これを元に、2つのグラフが得られる。すなわちリードテストのグラフと、ライトテストのグラフだ。

これがリードテストのグラフだ。

これはライトテストのグラフだ。
***
レポート中述べたが現在、ZIFコネクタを探している。
Eee PC901の出荷ロットによりZIFコネクタのないモデルも存在するからだ。このモデルのオーナもZIFコネクタを外付けすれば、1.8インチ系機材をいろいろ接続する楽しみがでるからだ。
とはいえ、ラボの本業はソフト開発なので不慣れであり、なかなか思うようにいかないので困っている。

---> Eee PC高速化・SDHCのHDD化 プチフリバスター製品紹介ページ
- 2008.08.20 Wednesday
- 4G-X/701 分解・改造
- 21:55
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- by kyonkyon84
http://jae-connector.com/jp/index.cfm
既にご存知であれば申し訳ないです。