Eee PC/SSDの高速化への挑戦!No8.PFBの高速化ベンチマーク
高速化のアプローチ
まず前回No7にて、PFBを入れないノーマルのテストを行った。重複するのでここでは記載しない。前回の記事を読み、変化を見て欲しい。

まず、試験としてこの図の設定を行う。
すると、、、わおな結果がでる。
PFMの測定結果がリードライト共に3倍速になっている。リードライトをまとめるだけでこれほど速くなるものなのだろうか。。。
ただし、SpeedCpyBenchでは逆に1/10〜1/5に遅くなっている。小さなファイルの転送で1/5。大きなファイルで1/10だ。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 36578 ms
平均リード・ライトタイム 0.373863 ms
平均リードタイム 0.763640 ms
平均ライトタイム 0.730320 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 164.863636ms, ダメージ比率 9.936986%
プチフリ平均リードタイム 170.190476ms, ダメージ比率 9.791781%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.748[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 0.671[MB/s] (148.928[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.054[MB/s] ( 72.350[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.421[MB/s] ( 46.387[sec])
この現象はなぜ起きるのだろうか。前々回に述べているとおりだが、再度説明しよう。

[クリックで拡大]
PFMで高速化したのは上の図の現象が起きたからだと思う。
リードライトが沢山発生している。このアクセスがSSDに集中しても困るわけだ。
SSDの搭載しているコントローラはWindowsのCPUのように金にあかした贅沢な物ではない。
PFBの設定により、リードとライトの整理が行われた結果、SSDの内部の負担が減り、3倍速という高速化が達成されたのだと思われる。

[クリックで拡大]
SpeedCpyBenchでは今度は上の現象が起きたのだと思う。
つまり、今あるアクセスは信号待ちで停止しているが、反対車線はガラガラということである。道路で良く見かける現象である。
とはいえ、、、この状態ではプチフリは極めて抑制されているのではないかと言う気もする。
もし、この設定でPCを普通に使っていてストレスを感じないというのであれば常用する価値がある。
この状態では、SSDにアイドルタイムを十分に与える事になる。SSDは、内部のガーベージコレクション(メモリ整理)をこのアイドルタイムの間にすることができる。結果、まとめて0.6秒ドカンとガーベージコレクションでSSDが止るということが起きなくなると思うのだ。
※この設定をする人は、090418日版以降のf2dユーティリティを入手して欲しい。それ以前の版では動作しない。「固定」の設定が機能しない。。。「固定」を選ぶと未処理になる障害があった。
クラッチの設定
さて、ラボではSpeedCpyBenchでも速度が出るようにクラッチを入れた。図のようにして欲しい。

この設定は、自動変速2,3,4,5となるが、数字が大きい方が固定に近づいていく。つまり、可能な限り交通整理するようにする。ピーク時の性能が上がり、信号待ち状態に弱くなる。

このような選択肢を現在持っている。
ラボでは現在、「自動変速3」を推奨している。これで普段使用していて速度劣化は感じられないはずだ。プチフリを感じる人は変速4,5と上げれば緩和すると思われる。
さて、このときのベンチマークをとる。PFMでの速度を担保しつつ、SpeedCpyBenchでの速度劣化を起こさないようにしている。
とはいえ、、、(´・ω・`)この例外を認めるとSSDの負荷を減らす意味がなくなりプチフリは起き易くなると思う。最適点はどこかという課題が付いて廻る。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 42860 ms
平均リード・ライトタイム 0.431926 ms
平均リードタイム 0.869003 ms
平均ライトタイム 0.854660 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 562.500000ms, ダメージ比率 13.173302%
プチフリ平均リードタイム 398.375000ms, ダメージ比率 14.927400%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.749[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 6.689[MB/s] ( 14.950[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.545[MB/s] ( 7.166[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 1.958[MB/s] ( 9.975[sec])
複合設定
現在、最適と思われる推奨設定を紹介する。
眼目を述べる。
■ SSD内部でガーベージコレクションが発生した時に、CPUがこれの影響を受けないようにする。
■ SSDアクセスがピークに達した時に交通整理が働きSSDの負荷を下げる。結果、SSDの速度が速くなり処理に余裕が生まれる。
ということを狙っている。

[クリックで拡大]
ではこれで、ベンチマーク結果を紹介する。
PFMの結果が良くなり(´・ω・`)何がなんだかさっぱり判らない。。。32Kの制限を加えたので遅くなるはずなのだが。。。まあ、測定誤差か、、、いづれにせよまだまだ改良の余地があるということだろう。
いづれにせよ、ガーベージコレクションが発生した時にSSD待ちのプログラムにCPUパワーを喰らい潰されるという最悪の事態はこれで回避できると思う。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 23594 ms
平均リード・ライトタイム 0.229901 ms
平均リードタイム 0.446235 ms
平均ライトタイム 0.470300 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 234.000000ms, ダメージ比率 0.995745%
プチフリ平均リードタイム 203.000000ms, ダメージ比率 0.867521%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.208[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 4.533[MB/s] ( 22.059[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.416[MB/s] ( 9.385[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.877[MB/s] ( 22.281[sec])
***
***
今後の課題は、自動変速の改良だろう。PFMという超負荷状態以外の時に、アクセス量を測定して常に最適なSSD負荷を作り出すオートマチックの変速機を実装する事だと思う。
***
「PFB」は、「f2d」正規ユーザ用の支援ソフト「f2dユーティリティ」に現在編入している。「f2d」の正規ユーザであれば無料にて入手できるようになっている。
また、「f2d」のユーザでなくともテスターとして協力してくださる方は連絡して欲しい。ラボでは提供したいと思っている。
■ 現在、具体的に発生しているプチフリの症状を教えて欲しい。
■ PFB導入後の症状の変化をレポートして欲しい。

---> Eee PC高速化・SDHCのHDD化 プチフリバスター製品紹介ページ
※f2dはバージョンアップしてプチフリバスターに統合されました。

「f2d」のトップページ --> http://f2d.dnki.co.jp/

「PeopleLock」の紹介サイト --> http://peoplelock.dnki.co.jp/
まず前回No7にて、PFBを入れないノーマルのテストを行った。重複するのでここでは記載しない。前回の記事を読み、変化を見て欲しい。

まず、試験としてこの図の設定を行う。
すると、、、わおな結果がでる。
PFMの測定結果がリードライト共に3倍速になっている。リードライトをまとめるだけでこれほど速くなるものなのだろうか。。。
ただし、SpeedCpyBenchでは逆に1/10〜1/5に遅くなっている。小さなファイルの転送で1/5。大きなファイルで1/10だ。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 36578 ms
平均リード・ライトタイム 0.373863 ms
平均リードタイム 0.763640 ms
平均ライトタイム 0.730320 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 164.863636ms, ダメージ比率 9.936986%
プチフリ平均リードタイム 170.190476ms, ダメージ比率 9.791781%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.748[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 0.671[MB/s] (148.928[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.054[MB/s] ( 72.350[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.421[MB/s] ( 46.387[sec])
この現象はなぜ起きるのだろうか。前々回に述べているとおりだが、再度説明しよう。

[クリックで拡大]
PFMで高速化したのは上の図の現象が起きたからだと思う。
リードライトが沢山発生している。このアクセスがSSDに集中しても困るわけだ。
SSDの搭載しているコントローラはWindowsのCPUのように金にあかした贅沢な物ではない。
PFBの設定により、リードとライトの整理が行われた結果、SSDの内部の負担が減り、3倍速という高速化が達成されたのだと思われる。

[クリックで拡大]
SpeedCpyBenchでは今度は上の現象が起きたのだと思う。
つまり、今あるアクセスは信号待ちで停止しているが、反対車線はガラガラということである。道路で良く見かける現象である。
とはいえ、、、この状態ではプチフリは極めて抑制されているのではないかと言う気もする。
もし、この設定でPCを普通に使っていてストレスを感じないというのであれば常用する価値がある。
この状態では、SSDにアイドルタイムを十分に与える事になる。SSDは、内部のガーベージコレクション(メモリ整理)をこのアイドルタイムの間にすることができる。結果、まとめて0.6秒ドカンとガーベージコレクションでSSDが止るということが起きなくなると思うのだ。
※この設定をする人は、090418日版以降のf2dユーティリティを入手して欲しい。それ以前の版では動作しない。「固定」の設定が機能しない。。。「固定」を選ぶと未処理になる障害があった。
クラッチの設定
さて、ラボではSpeedCpyBenchでも速度が出るようにクラッチを入れた。図のようにして欲しい。

この設定は、自動変速2,3,4,5となるが、数字が大きい方が固定に近づいていく。つまり、可能な限り交通整理するようにする。ピーク時の性能が上がり、信号待ち状態に弱くなる。

このような選択肢を現在持っている。
ラボでは現在、「自動変速3」を推奨している。これで普段使用していて速度劣化は感じられないはずだ。プチフリを感じる人は変速4,5と上げれば緩和すると思われる。
さて、このときのベンチマークをとる。PFMでの速度を担保しつつ、SpeedCpyBenchでの速度劣化を起こさないようにしている。
とはいえ、、、(´・ω・`)この例外を認めるとSSDの負荷を減らす意味がなくなりプチフリは起き易くなると思う。最適点はどこかという課題が付いて廻る。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 42860 ms
平均リード・ライトタイム 0.431926 ms
平均リードタイム 0.869003 ms
平均ライトタイム 0.854660 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 562.500000ms, ダメージ比率 13.173302%
プチフリ平均リードタイム 398.375000ms, ダメージ比率 14.927400%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.749[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 6.689[MB/s] ( 14.950[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.545[MB/s] ( 7.166[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 1.958[MB/s] ( 9.975[sec])
複合設定
現在、最適と思われる推奨設定を紹介する。
眼目を述べる。
■ SSD内部でガーベージコレクションが発生した時に、CPUがこれの影響を受けないようにする。
■ SSDアクセスがピークに達した時に交通整理が働きSSDの負荷を下げる。結果、SSDの速度が速くなり処理に余裕が生まれる。
ということを狙っている。

[クリックで拡大]
ではこれで、ベンチマーク結果を紹介する。
PFMの結果が良くなり(´・ω・`)何がなんだかさっぱり判らない。。。32Kの制限を加えたので遅くなるはずなのだが。。。まあ、測定誤差か、、、いづれにせよまだまだ改良の余地があるということだろう。
いづれにせよ、ガーベージコレクションが発生した時にSSD待ちのプログラムにCPUパワーを喰らい潰されるという最悪の事態はこれで回避できると思う。
■PFMの測定
--- PFM 測定結果 -------------------
テスト所要時間 23594 ms
平均リード・ライトタイム 0.229901 ms
平均リードタイム 0.446235 ms
平均ライトタイム 0.470300 ms
--- ライトから見たプチフリ度数 ---
100ms以上時間の掛かったライトの平均タイム
プチフリ平均ライトタイム 234.000000ms, ダメージ比率 0.995745%
プチフリ平均リードタイム 203.000000ms, ダメージ比率 0.867521%
■SpeedCpyBenchの測定
CopySpdBench Build: [Sat Oct 25 17:01:27 2008]
OS: Windows XP (32bit)
Disk C: Capacity: Total=14.999[GB] Free=10.208[GB]
LL C: 512K (Buffer: 64K) 200File(s) 5Trial(s) : Average: 4.533[MB/s] ( 22.059[sec])
LL C: 4K (Buffer: 64K) 1000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.416[MB/s] ( 9.385[sec])
HL C: 4K 5000File(s) 5Trial(s) : Average: 0.877[MB/s] ( 22.281[sec])
***
***
今後の課題は、自動変速の改良だろう。PFMという超負荷状態以外の時に、アクセス量を測定して常に最適なSSD負荷を作り出すオートマチックの変速機を実装する事だと思う。
***
「PFB」は、「f2d」正規ユーザ用の支援ソフト「f2dユーティリティ」に現在編入している。「f2d」の正規ユーザであれば無料にて入手できるようになっている。
また、「f2d」のユーザでなくともテスターとして協力してくださる方は連絡して欲しい。ラボでは提供したいと思っている。
■ 現在、具体的に発生しているプチフリの症状を教えて欲しい。
■ PFB導入後の症状の変化をレポートして欲しい。

---> Eee PC高速化・SDHCのHDD化 プチフリバスター製品紹介ページ
※f2dはバージョンアップしてプチフリバスターに統合されました。

「f2d」のトップページ --> http://f2d.dnki.co.jp/

「PeopleLock」の紹介サイト --> http://peoplelock.dnki.co.jp/
- 2009.04.19 Sunday
- プチフリ
- 14:42
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- by kyonkyon84